彼と私の言えない秘密
「え〜っとね…ファンクラブがあって…後は…どうなんだろ…」


私はなんとなく誤魔化しながら、校門を通った


流海とは同じクラスだから教室に入るまで、和真について、質問責めにされた


「帰り、東條くんと一緒に帰るの?どうして?家が近くとか?」


「ん〜っと…本当は私、バス通学なんだけど、和真がチャリに乗せてくれるって…」


あぁ…私なんでこんなこと言ってんの?


「ウッソ〜チャリって二人乗り?ヤダ!まるで彼女じゃん?」


興奮した流海は声は大きいし、私の肩をバシバシ叩く


でも、私達の様子を教室の片隅で見ている女子がいたことに、この時の私は気付かないでいた






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