彼と私の言えない秘密
今頃、和真は何してんのかな…


学校でのメールは極力避けている私達


秘密を持つのも大変だよ


ハァ…


何度目かの溜め息をつきながら窓の外を見ていた休み時間、女子から声をかけられた


「坂本さん」


「あ、はい」


振り向くと、中学の時の和真のファンクラブのリーダーが立っていた


名前は…なんだっけ…


「昼休み、ちょっと時間いい?」


「う、うん」


なんだろう…気まずい雰囲気


私と和真の真相を確かめるつもりなんだと女の勘が働いた





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