彼と私の言えない秘密
流海はいつもいつも、私に彼氏見つけな、彼氏作りな、紹介しよっか?って言ってくる


それを聞く度に、本当の事を言えない、自分の不甲斐なさに辛くなってしまう


秘密なんて持つモンじゃない!


本当の事を言えたらどれだけ気が楽になるだろうか…

授業が始まり、気持ちを切り替えてノートに黒板の字を書き写す


和真は秘密の事を、どう思っているんだろう


こうなったのは私のせい…


でも…和真は私を1度も責めない


和真の優しさが余計に私を自己嫌悪に陥れる


いっそのこと、お前のせいだって怒ってくれたら…


楽しく過ごすハズだった高校生活なのに、不安や嫉妬ばかりで、いつも和真に心配させて…


私って本当にダメな彼女だね…





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