彼と私の言えない秘密
「東條、朝練なんだって?」


朝練を終えて、多少疲れ気味の俺は、白川に話しかけられて、机に突っ伏した顔を上げた


「ああ…何か用か?」


あれ以来、普通に接してくる白川


愛羅に被害がなければ普通の男子と変わらない


でも、なるべくなら関わりたくないんだけどな…


「今日、愛羅ちゃん、1人だったからさ〜どうしたのかと思ってさ」


「話したのか?」


「朝練って聞いただけだぞ!」


「あっそ…」


俺はまた再び机にうつ伏せになった


朝練の後は眠たくてたまんねぇ


今の俺には、白川が何を考えているかなんて、考える余裕は全くなかった





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