彼と私の言えない秘密

限界の先

私と和真はお互い、今の関係に限界を感じながらも、この関係を続けていた


笑顔も作り笑いに変わってしまう


流海もあの頃から変な目付きで私を見る


禁断の恋という目で見ているんだろうか


中には、『お兄さんを解放しなさいよ!』と言う女子までいる


白川はあの時の和真が余程恐かったのか、アレから一切音沙汰がない


雅也くんが『禁断の恋だと皆に言いふらして、和真にボコボコにされたくなかったら、余計な噂話はするな』と白川に口止めをしていたと和真から聞いた


あの時の和真は本当に恐かった


私が後ろから抱きつかなかったら、和真はどんな行動をとっていたんだろう


やっぱり白川を殴っていたのかな





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