彼と私の言えない秘密
「愛羅、最近元気ないね〜大丈夫?」


「春奈…私…」


机にうつ伏せていた私は、春奈に声をかけられて、今まで縛っていたモノが切れ、一気に溢れ出てしまった


「ま、まぁまぁ…ちょっと出よ…」


他の女子達の目を盗みながら教室から私を連れ出した春奈


もう、私の心はボロボロに近かった


皆の目を気にせず、カレカノみたいに過ごしたい


男子校に行く和真の後を追って、こんな校則の厳しい学校、来るんじゃなかった!


今の私は全てにおいて、否定的にしか考えられなかった





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