彼と私の言えない秘密
「ごめんね〜ちょっと複雑な関係だから…言いそびれてて」


複雑…そう!かなり複雑だよ〜


でもこれで私も決心がついた


隠し通さなきゃ


「ま、家庭の事情ってあるし、特に詮索はしないから!でも、いいな〜だからあんなに親しかったんだ!羨ましい〜」


勝手にそう思いながら安心した表情を見せる流海


「そう…かな…」


流海とは反対に、少し曇る私の表情


でも、誰にも悟られないように、すぐに笑顔を振り撒いた


チャイムが鳴り、午前中最後の授業開始


そのおかげで流海から解放された


昼休みにはリーダーとの話が待っている


ハァ…憂鬱だなぁ〜





< 46 / 536 >

この作品をシェア

pagetop