彼と私の言えない秘密

昔みたい

玄関のドアを開けると、秋の朝の冷たい空気が私を包む


「いってきまぁ〜す」


私は元気良く家を出た


しばらく歩くと、いつもの場所で私を待つ和真が見えてくる


「おはよっ!和真」


「お…おう!」


ちょっと照れてる和真のチャリの後ろに乗って、学校へ向かう


いつも、行きたくないって思ってた通学路


今日はまるで、入学して間もない時のような感じ


「和真ぁ〜」


私は和真の背中に頬をくっつけた


「恥ずかしいからやめろって」






< 466 / 536 >

この作品をシェア

pagetop