彼と私の言えない秘密
「俺…余裕なくてさ…嫌な思いばっかさせて…」


和真は階段の側にある石を軽く投げた


その石を見ながら私も謝る


「私もごめんね…心配させて…」


「俺さ…この関係、もう無理だと思うんだ…愛羅は?」


「この関係?」


兄妹の関係?それとも恋人同士って関係?


どっちが無理って思ってるの?


私は胸が締め付けられるような気がした


別れ話になったらどうしよう…


「ん〜もう俺の中で愛羅が他の男に告られたり、紹介されたりっていうのが限界でさ…」


「うん…」


「だから…何を言われても俺達は俺達なんだし、周りを気にせず、付き合っていけたらなって…」





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