彼と私の言えない秘密
『あと…僕の眼鏡はダテなので、外します』


カチャ…


先輩が眼鏡を外した途端


「カッコイイ〜」


グラウンド中にキャーッという叫び声が再び響く


『では…秘密暴露の時間です…まぁ秘密っていうか、そろそろ本当の俺に戻っていいかなぁ?』


先輩は本当の自分に戻るんだ


「いいでぇ〜す!」


女子達が一斉に答える


私が本当の自分に戻れるのはいつになるんだろう


皆が手を振って先輩の言葉を待っている


『毎年、ココで生徒会長が秘密を暴露するのが条件でラブエリアを作っているんだけど、俺が暴露する秘密は…実は俺、敬語使うの苦手でさぁ〜次から卒業まで、俺、普通に喋るけど、いいか?』





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