彼と私の言えない秘密
勢い余って和真に抱き付いた私


クスクスと笑う美那先輩の声


「ホラ美那!ラブエリア行くぞ!」


「あ、うん」


美那先輩は先輩の後ろからトコトコとついて行き、並んで自然と腕を絡めていた


「あ、愛羅…俺等も…」


「う、うん…」


私達が手を繋いでラブエリアの方へ進み出した時、再び拍手が聞こえた


「和真!愛羅ちゃんのこと、悪かったな…」


「白川…」


振り向くと白川と流海が立っている


「言ってくれれば、愛羅ちゃんにチョッカイ出したりしねぇのに(笑)」


「だから、秘密だったんだよ!」





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