彼と私の言えない秘密
「愛羅、ごめんね…あの…本…」


「ん?何のこと?」


今の私は嬉しくて、幸せで、そんなことどうでも良かった


ゆっくりとラブエリアへ向かっていた時、先輩の声が聞こえてくる


「お前等、遅ぇぞ!走れ!」


「ハ、ハイ!」


私達は4人でラブエリアへの道を走った


後ろからは生徒達からの祝福の拍手


そして、先輩から大きな赤いハートの風船を渡された


私と和真は風船に繋がれた赤い糸を二人で握る





『ずっと一緒にいようね』





そう願いながら二人で風船を翔ばす




赤いハートの風船は、私達の願いを乗せて、爽やかな秋風に運ばれ、空高く翔んでいった





───────……

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