彼と私の言えない秘密
キィ…


「着いたぞ」


「うん…ありがと」


いつもなら少し手前から二人で歩くんだけど、今日は寄り道しちゃって門限ギリギリ


「また明日、学校でな」


「うん…何か恥ずかしいね」


明日からは和真と私は恋人同士に戻って登下校


「俺が側にいてやるからな」


「うん!」


私は和真にそっとキスをした


一瞬だけの短いキス


私が唇を離すと和真の左手が私の後ろ頭を押さえて、再び私達の唇が重なる


触れるだけの優しいキス


離れた瞬間、和真の唇が私の耳元で小さく囁いた





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