彼と私の言えない秘密
私は手を振って、流海と別れ、和真のクラスメイトについて行った


頭くらいの高さの塀が延々と続く


もうすぐ裏門…


その時、遠くの方で黄色い声が響いた


「え!?」


私は一瞬立ち止まる


男子生徒は振り向いて私の様子を窺(うかが)っているのか何度もチラ見


さっきの黄色い声はあの生徒会長のせいかな?


私は呑気にそう考えて男子生徒の後ろから裏門まで歩いて行った


裏門の手前まで来た時、男子生徒が振り向いた


「ちょっと待っててね」





< 58 / 536 >

この作品をシェア

pagetop