彼と私の言えない秘密
人が通るくらいのスペースだけが開かれたドア


外から見る限り、中は薄暗く、殆んど何も見えない


「長谷川、ちゃんと見張れよ」


「もちろんですよ」


二人が怪しく笑う


今からこの中に入れられるの?


ムリムリムリムリ!


そうだ!助けを呼ぼう


私は大きく息を吸った


その瞬間、生徒会長の低い声が耳に響く


「いいか!大声出すんじゃねえぞ」


ドキッ


今、大きく吸った息は静かに私の口から出て、ただの深呼吸で終わった






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