彼と私の言えない秘密
咄嗟に頭を下げてドアを閉める


いないのか?


他に探してない教室はない


俺は急いで裏門に行き、チャリで女子校の校門へと向かった


もう、殆んどの女子は帰ったようで、部活などで残っている女子以外は、特に見当たらなかった


ハァ…


深い溜め息をついてチャリを校門の脇に止める


「愛羅…ドコにいんだよ…」


携帯を鳴らしても電源は切られたまま


俺は女子校の校門の壁に寄りかかっていた


いつか出て来るかもしれない


和真?どうしたの?って…


何もなかった顔で…






< 84 / 536 >

この作品をシェア

pagetop