彼と私の言えない秘密
「キャアッ」


土手の上の小道から私を呼ぶ和真の声に驚いた


急いで土手を下りてくる和真は物凄く疲れた表情をしている


「あ、あの…」


「この…バカ…どんだけ心配させれば気が済むんだよ…」


和真はそう言って私の隣に座り、寝転んだ


「ごめんなさい…」


私は膝を抱えたまま謝る


「で…大丈夫なのか?」


「え?な、何が?」


大丈夫って和真、気付いてるの?


「長谷川に連れて行かれたんだろ?他に男はいなかったのか?」





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