彼と私の言えない秘密
和真は起き上がって、私を軽く抱き締めた


「ごめん…恐かっただろ…」


「うん…恐かっ…た…」


私は和真の腕の中で安心して、泣いてしまった


その間、ずっと私の頭や背中を撫でていてくれた和真


落ち着いたら本当のこと…言ってもいいのかな?


そう考えていた時、和真から聞きたくない言葉が耳に入った


「俺さ…そろそろ部活しないといけなくて、毎日、一緒に帰れなくなりそうなんだ」





< 94 / 536 >

この作品をシェア

pagetop