アライブ
『さてと…久しぶりに自衛官時代のように骨が折れそうだな。やるか…』
上山翔は軽く屈伸して目つきを変えた。
『よし…うあぁぁぁ!!』
上山翔は両手に拳銃を握りしめ、追って来る黒ずくめの男たちに向かって行った。
ピチャ…
ピチャピチャ…
洞窟の天井から垂れ下がる鍾乳石から水滴を垂らす音が響く。
『中はヒンヤリして涼しいな…』
鍾乳洞の狭い中を突き進む相沢誠也が言葉を零した。
『本当にこの中に“何か”が…島の秘密の“何か”があるのか…』
相沢誠也は“何か”があることを信じて奥へと突き進んだ。