アライブ
『公太はね、生まれた時から頭ん中に腫瘍があって…それで成長とともに腫瘍までも成長してて、ずっといつ死んでもおかしくない状態だったの!!』
橘怜子は涙ぐみながら告げた。
『な、なんだって!!』
修二と亮は声を合わせて驚いた。
『ほんまかいな!!』
四季神時也も驚いていた。
『あたしたちはこの島に来てから死と隣り合わせだったけど…公太は、公太は生まれた時からずっと死と隣り合わせだったの』
橘怜子は倒れている公太の手を握りしめた。
『生まれた時から…』
修二はそう呟きながら、倒れている公太を見つめた。