アライブ
『そんな余命宣告されたような人間までこの島で殺し合いをさせるなんて…』
亮は唇を噛み締めながら拳を強く握りしめた。
『とりあえず、どっかに公太を運んで休ませんとアカンわ』
四季神時也はそう言って、辺りを見回した。
『そうだな…あ、あの洞穴にしよう!!』
修二も辺りを見回し、草木に埋もれる洞穴を指差した。
4人は公太を抱え、洞穴へと足を運んだ。
洞穴に入ると、公太を地面に寝かせ、修二は小枝に火を起こした。
『公太…』
橘怜子は心配そうに公太の手を握りしめていた。
『くっ…俺達には何も出来ないのか…何も…』
修二は悔しそうだった。