アライブ
『ん?』
そして修二は、ふと喉を押さえる相沢誠也に気づいた。
相沢誠也は右手で自らの喉を押さえこみながら俯いていた。
『誠也?』
亮はそんな相沢誠也を気にかけた。
『な、何でもない…風で巻き上がった冷たい空気で、少し喉を痛めただけだ…』
相沢誠也は喉を押さえながら痛そうに告げた。
『大丈夫なら良いんだが…』
亮はまだ少し心配そうな目で相沢誠也を見ていた。
『見つけたこのエデンと呼ばれるミサイルが何なのかわからないままだけど、いつまでもここにいたって仕方がない。上に戻ろう…玲子たちが心配だから』
修二はそう言って、もと来た細い通路を戻りはじめた。