アライブ
『一体この島は何なんだろう…』
修二は壊れ果て、朽ち果てている建物たちに疑問を抱いた。
ズキューン!!
そんな修二の頬を、背後から飛んできた銃弾がかすった。
『はぁ…はぁ…逃がさんぞ!!』
息を切らしながら銀髪のホスト風の男は修二を睨んだ。
『ぐっ…』
そんな修二は木の根っこなどにつまづきこけそうになりながらも、銀髪のホスト風の男からまた逃げ出した。
修二はひたすら逃げに逃げて、気づけば島の端っこの崖まで逃げてきていた。
『はぁ…はぁ…行き止まりか…』
修二は崖の上から下を見下ろした。
『海…』
修二は崖下に広がる海を見て、唾を飲み込んだ。
『もう逃げられないぞ』
銀髪のホスト風の男は修二にまた追いつき、拳銃を修二に向けた。