アライブ


『ということは、俺たちにはもともと“自由”なんて手にできないようになっていたのか?…ふざけんなよ!!』


修二は悔しそうに唇を噛み締め、如月純一を睨みつけた。


『ほぉ…良い眼をしているな…霧雨修二くん。さすがは希来夢のリーダー霧雨幻十郎の血を引くものだけあるな』


如月純一のその言葉に、全員が驚きながら修二を見た。


そんな修二も目を丸くして驚きを隠せずにいた。


『き、霧雨幻十郎…希来夢のリーダー…俺の先祖が希来夢のリーダーだと…』


修二は信じられない表情を見せていた。


『修二…』


そんな修二を橘玲子は心配そうに見つめた。


< 169 / 470 >

この作品をシェア

pagetop