アライブ
『霧雨幻十郎って…聞いたことがある。国際テロリストとして130年前に処刑された…未だに語り継がれていて、誰もが知ってる史上最悪の凶悪犯…』
亮はひとり呟きながら、修二の方を見た。
『俺の中に霧雨幻十郎の血が…』
修二は自分の中に流れる最凶犯罪者の血を知り、奮えが止まらずにいた。
『さあ…そろそろ話は良いだろう。真実を知った今だが、君たちはここで我々に殺されるんだ』
如月純一がそう告げると、黒ずくめたちが拳銃を構えた。
『希来夢の…希来夢の血が流れているだけで、あたしたちが抹殺されるなんて許される訳ないわ!!』
橘玲子は涙を浮かべながら叫んだ。