アライブ


しかし、引き金を弾いたハズの拳銃からは銃弾は発射されなかった。


『なっ…』


警察官は慌てながら何度も何度も引き金を弾いた。


しかし、一度たりとも拳銃からは銃弾は発射されなかった。


『バカな…』


警察官は焦りだした。


『何度やっても無駄や。あんたの持ってた拳銃は今俺が持ってる拳銃で、俺の隠し持ってた弾切れの拳銃をあんたが持ってるんやから』


四季神時也はそう言って、拳銃のからくりを説明した。


『い、いつの間にすり替えたんだ…?』


警察官は不思議そうに尋ねた。


『あんたはずっと俺の手に手錠がかかってると思い込んでたからな…すり替える隙だらけやったで、あははは』


四季神時也は勝ち誇ったように笑った。





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