アライブ
〆命を託して
夜に染まった深い森の中…
『修二!!』
橘玲子は修二を追いかけてきた。
『玲子…』
修二は振り返り、公太を背負う橘玲子の姿に気づいた。
『どうして?』
修二は橘玲子にふと尋ねた。
『あたしも修二と一緒に行くよ。あたしも政府は許せないけど、アイツらの考えにもついていけないから…』
橘玲子はそう言って、小さく頷きを見せた。
『そっか、じゃあ…一緒に必ず生きてこの島から出よう』
修二はそう言って笑顔で頷いた。
『うん』
橘玲子も笑顔で頷いた。
『公太、俺が背負うよ』
修二はそう言って、橘玲子の背中から公太を自分の背中に移した。