アライブ
『つけられてる…』
修二は背後に注意を払いながら小声で呟いた。
『つけられてる?』
橘玲子は疑問を口にしながら、そっと背後を振り返った。
『一人…二人?いや、三人かな…』
修二もゆっくりと背後を振り返った。
『一体誰が…まさかFEED?』
橘玲子は唾をのんだ。
『イヤ…FEEDじゃないと思う。FEEDだったらもっとうまく気配を消す訓練をしてるハズだから…。多分、俺たちを狩って“自由”を手に入れようとしている犯罪者たちだよ』
そう話す修二の額から汗がこぼれ落ちた。
『話し合いで済む相手じゃないわよね…』
橘玲子の額からも汗が流れた。