アライブ
重く冷たい手錠をかけられた俺の腕は震えていた。
頭から黒い布を被り、静かにただうつむいていた。
うつむく先に見える俺の足は、警察に引っ張られるようにぎこちなく前へ前へと歩んでいた。
黒い布を被ったままの俺は、そのままパトカーに乗せられ行方も分からず揺られた。
警察に誘導されるがままにたどり着いたその場所は、ガヤガヤとざわつく場所だった。
『さあ、黒い布を取れ』
どこからともなく聞こえた低い声。
その低い声の合図と共に、黒い布がスルリと取られた。
突然視界に入ってきた眩しいくらいのライトが、俺の目を眩ませた。
その眩んだ目で辺りを見回すと、俺と同じように手錠をかけられた者たちがいた。