アライブ
修二は手渡された拳銃を見つめた。
『少なくとも政府を倒さへん限り、俺らはこの島から出られへん。亮や公太の命を奪った政府に…大切な仲間の命を奪った政府に同情なんて必要ないんやで』
四季神時也は修二にそっと耳打ちをした。
『くっ…』
修二の中で、政府を許せない気持ちと命を奪うためらいの両方の気持ちが葛藤し始めた。
『さて…俺は外の様子でも伺ってくるか。まだ残党がいるだろうしな。誠也、お前もいこうぜ誠也…誠也?』
上山翔はそう言って、機関銃を手に相沢誠也に声をかけた。
相沢誠也は呆然と立ち尽くしたまま、黙り込んで喉に手を当てていた。