アライブ


『がはっ…がっ…』


また突然、相沢誠也は口から血を吐いた。


『誠也さん!!』


修二はそんな相沢誠也の背中をさすった。


『何だ?アイツ、もうすでに死にかけてやがる』


犯罪者の一人がそう言って、不敵な笑みを見せた。


『大丈夫ですか?誠也さん!!』


修二はひたすら相沢誠也の背中をさすりながら声をかけた。


『ぐっ…大…大丈夫だ…』


相沢誠也は血まみれの右手で口周りの血を拭った。


『死にかけならば殺ろすのも楽だな』


犯罪者の2人は相沢誠也と修二に向かって拳銃を構えた。


『こんなとこで…こんなとこでくたばってたまるか…はぁ…はぁ…』


相沢誠也は唇を噛み締めた。


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