アライブ


『まあまあ、確かに俺も器ではないと思うけど…適任やとは思うわ。何故なら、杏菜の存在を政府は知らんからな』


四季神時也はそう言って、不敵な笑みを浮かべた。


『政府が知らない?それは…ただ政府がまだ調査不足なだけで、これから調べればすぐにでも希来夢の血を引く者だってわかるだろ?』


上山翔はそう言うと、四季神時也は笑った。


『調査したって分かるわけないやん。だって、杏菜はこの世に存在してへんのやから』


四季神時也の何気ないその言葉に、上山翔と水無月あおいは目を丸くして驚いた。


『この世に存在していない…だと?』


上山翔は信じられない表情見せていた。



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