アライブ
『話を聞けば?』
修二は続きを尋ねた。
『話を聞けば…いつも2人分買っていくんだって…。それは再婚したからとか、誰かが遊びに来るとかじゃなくて…いつ…いつ俺が腹ぺこで帰ってきても良いよにと…良いよにと…いつも…』
相沢誠也の目から涙がこぼれ落ちた。
『誠也さん…』
修二はそんな相沢誠也を優しく見つめた。
『その話聞いてさ、俺…養母に謝らなくちゃって…。でも俺には会わす顔なんてなかった…会わすことなんて出来なかった…。だからせめて、俺の働いたお金で何不自由なく養母が生活出来るようにしてやりたくて…ホストだけど…働いて親孝行しようと誓った…はぁ…はぁ…』
相沢誠也は涙を拭いながら話した。