アライブ


『だ、誰だ?』


無精髭を生やした男は、修二の隠れる茂みに向かって慌てて拳銃を向けた。


『しまった…』


修二は茂みの中で息を潜めた。


『そこにいるのは誰だ?出てこなければ撃つぞ!!はぁ…はぁ…』


無精髭を生やした男は大声で忠告した。


『くっ…相手はケガ人だ…それにこっちには機関銃がある…』


修二は勢いよく茂みの中から姿を見せた。


そしてその手に握る機関銃を、無精髭を生やした男に向けた。


『ふっ…機関銃か…まいったな…』


無精髭を生やした男は諦めたような表情を見せた。


『こっちのが…優勢だな…』


修二は口を開いた。



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