アライブ
『血…希来夢の血…これが俺を苦しめている…これが俺を…』
修二は血で赤く染まった右手をぎゅっと握りしめた。
そして、その右手に溜まっていた血が地面に落ちた。
修二はふと木箱の上に置かれている、相沢誠也が持っていた拳銃を見つけ手にそっと取った。
修二は拳銃を見つめがら、銃口を自らのこめかみに突き付けた。
また拳銃を握りしめる修二の手は震え出した。
それでも修二は目を閉じ、拳銃の引き金に指をかけた。
そんな修二の額から汗が流れ落ちた。
修二は手の震えを必死で堪えながら、恐る恐る拳銃の引き金を引いた。