アライブ


カチ…。


拳銃は弾切れだった。


『はぁ…はぁ…くっ…』


修二は息を切らしながら、拳銃を下ろした。


『弾切れなんて…』


修二はそう呟きながら、また木箱にもたれるように足を伸ばして座った。


そして、また陽射しのこぼれ落ちる天井をうつろな目で見つめた。


『みんな…』


呟く修二を陽射しが優しく照らす。


そんな修二のポケットからヒラリと一枚の写真が落ちた。


修二はポケットから落ちた写真に気づいた。


修二はその写真を手に取った。


その写真は亮が大切にしていた家族との写真だった。



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