アライブ
『公太…』
頭を両手で抱えながら修二は呟いた。
“誰だって死にたくなんかないし、もっともっと生きたい”
修二の頭の中に橘玲子の言葉が浮かび上がった。
『玲子…』
両手で頭を抱えながら修二は呟いた。
『生きたいか…。みんな…』
修二は独り言を呟きながら顔を上げた。
修二は天井からこぼれ落ちる陽射しに血だらけの手をかざした。
『眩しい…。俺は生きてるんだ…だから、みんなの分も生きなくちゃ…生きなくちゃ!!』
修二は勢いよく立ち上がった。
『生きること…終わらせてたまるか!!』
修二は凛々しい表情を見せながら、薄暗い食料庫を飛び出し、光溢れる外へと駆け出したのだった。