アライブ


『おまえら…』


拳銃を構えている犯罪者たちに上山翔は驚いていた。


『俺たちはもともと、お前たち希来夢を抹殺すれば“自由”が手に入る身…一度は希来夢側についたが、ここでお前たちを殺せば俺たちは晴れて自由の身なんだ…お前たちとは立場が違うんだ…』


犯罪者の一人の金髪の男が上山翔に銃口を向けながら告げた。


『裏切る気?』


水無月あおいは犯罪者たち尋ねた。


『裏切るも何も俺たちは形成有利なほうにつく…。希来夢側につき“自由”を手にするか、政府側につき“自由”を手にするか…俺達が欲しいのは世界でも武力でもない。ただ“自由”だけだからな』


金髪の男はそう言って、拳銃の引き金に指をかけた。



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