アライブ
しかし、そう告げた機関銃を握り締める修二の手は震えていた。
『新顔か?まともに機関銃すら握れないでいるのか…はぁ、はぁ…。そんなんじゃ、まともに撃てないぞ。俺と会って運がなかったな…』
無精髭を生やした男は、震えている修二を見て笑った。
そして、無精髭を生やした男は握り締める拳銃を修二に向け、引き金を引いた。
カチッ…
『ふっ…弾切れか…運がなかったのは、俺の方か…』
無精髭を生やした男はそう言って、握り締めていた拳銃を投げ捨てた。
『残念だが…俺には武器はない。さあ、殺せ…』
無精髭を生やした男は覚悟を決めた。
修二は震える手で機関銃を、無精髭を生やした男に向けながら唾をのんだ。