アライブ
数十人くらいがそこにはいた。
いかにも目つきの悪い者から、不敵な笑みを浮かべる者、そして何かに怯え震えている者。
ここがどこなのか…
こいつらが誰なのか…
聞こえてくる低い声の正体とか…
何も分からないで俺はただ困惑していた。
警察署に向かっているとばかり思っていたのに…
連れて来られたこの真っ白な四角い部屋は一体…。
『諸君、ようこそ“白い部屋”へ。君たちがここに集められた理由が理解できますか?』
そう告げる低い声は、天井に吊されているスピーカーから聞こえてきた。
『理由?』
目の吊り上がった男が言葉を零した。