アライブ


『やっぱり…俺には人の命を絶つことは出来ない。例えそれが、自分が生きるためだとしても…。俺は人の命を絶つ悪魔としてではなく、ただ…人として生きたいから…』


修二は強く拳を握り締めながら告げた。


『変なやつだ…この島でお前みたいなやつ、初めて会ったよ…』


無精髭を生やした男はそう言って笑いかけた。


ダン!


ダダン!!


『銃声!?』


修二は突然聞こえた銃声に反応した。


『さっさと逃げた方が良いぞ…さっきのお前の機関銃の乱射で、銃声を聞き付けた殺したがりの連中が寄ってきてるんだ』


無精髭を生やした男は修二に忠告した。



< 31 / 470 >

この作品をシェア

pagetop