アライブ
『何を話してる?せっかく一般人のお前を逃してやると言ってるのに…お前も同犯と見なして欲しいのか?』
警察官はそう言って、杏菜に拳銃を向けた。
『何でもないわ。コイツは関係ないから、逃がしたってや』
四季神時也はそう言って、杏菜を拳銃からかばうように杏菜の前に立った。
『ふんっ…なら10秒だけ待ってやる。愛しき彼氏が目の前で殺される瞬間を見なくて良いように、さっさと失せな。1…2…3…4…』
拳銃を構えながら警察官は数を数えだした。
『杏菜…はぁ…はぁ…早う行け…』
四季神時也は脇腹を手で押さえながら杏菜に告げた。