アライブ


『あたしがいなくなっても、あたしのこと忘れないでね時也。それから…それから、お兄ちゃんに会ったら一言ゴメンって伝えといて』


杏菜はそう言って、自らの体に巻き付けるダイナマイトの導火線にライターで火をつけた。


そして杏菜はFEEDたちに向かって走り出した。


『杏菜!!』


四季神時也は叫んだ。


『な、なにをー!!』


警察官は走り来る杏菜に向かって拳銃を発砲した。


ズキューン!!
ズキューン!!


警察官が発砲した銃弾は、杏菜の脇や腕に当たったが、杏菜はそれでもひるまずに走り続けた。


『くっ…逃げろ!!』


警察官のその言葉に、FEEDたちは一斉に逃げ出した。




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