アライブ
〆生きる希望
ヒューーー!!
3人の耳に風の音が聞こえた。
『来た…来よったわ…地下からEDEN-VAIODEADのウイルスを乗せた悪魔の風が上がって来よったわ…アハハハ』
四季神時也は勝ち誇った表情で笑った。
『行け、玲子…行け!!』
修二は地下深くへと続く穴を見つめながら、大声で叫んだ。
『うん!!』
橘玲子は力強く頷き、外を目指して走り出した。
『間に合うわけがないわ!!ハッハハハ!!』
走って去って行く橘玲子の背を見ながら、四季神時也は高笑いをした。
『まだ…間に合う…間に合わせてやる!!』
修二はポケットから手榴弾を取り出した。