アライブ
『う、うーん…』
崩れ落ちた天井の瓦礫の下で修二は目を開けた。
崩れ落ち方が良く、修二の周りには4畳ほどの空間が出来ていた。
その修二の側には岩壁を背に、腰を下ろしている四季神時也がいた。
『これで…入口という入口は塞いだ。例え、瓦礫の隙間から風が漏れたとしても、たいした量でもないし、みんなが避難するのには十分時間が稼げる。次第に夜が明けウイルスは陽の光で死滅する…うまく行った…』
修二はひと安心した。
『お前…ホンマ無茶すんな…はぁ、はぁ』
四季神時也は息を切らしながら呆れたように告げた。
『へへっ…これしか方法がなくて…』
修二は四季神時也の横に腰を地面にはわせるように座りながら移動した。