アライブ
『希望を持っている証か…。こんな俺でも“生きたい”と願ってええんや…希望を持ってええんや…』
自らに忍び寄る“死”に怖くなっていた四季神時也は、修二の言葉を聞いて希望を持ち涙を零した。
『時也…さん…』
修二はそんな四季神時也を見て呟いた。
『うっ…がはっ!!』
四季神時也は傷口を手で押さえながら、口から血を吐いた。
『時也さん!!』
修二はそんな四季神時也の背中を心配そうに撫でた。
『はぁ…はぁ…おおきに修二。希望が持てたら勇気が湧いてきた…もう怖くなんてないわ…怖くなんて…』
四季神時也はそう言って、目を閉じ優しく微笑んだ。