アライブ


『時也さん?』


修二は、目を閉じ優しく微笑む四季神時也の体を揺すった。


しかし、四季神時也は目を閉じたまま呼吸を止め、次第に四季神時也の体は冷たくなっていった。


修二は目から涙を零した。


『時也さん。もし…もし今度生まれ変わったその時は、ちゃんと…ちゃんと妹を…杏菜を幸せにしてやって下さい』


修二は両手を合わせ、静かに拝んだ。


『がはっ!!はぁ…はぁ…』


そして修二は突然口から血を吐き、息苦しく呼吸しながら地面に寝転んだ。


『はぁ…はぁ…そろそろかな…俺もそろそろかな…がはっ!!』


修二はそう告げながらまた口から血を吐いた。




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