アライブ
〆今世界に必要なモノ
東京。
FEED JAPAN本部。
コツ…コツ…コツ…。
長い通路に足音が鳴り響いた。
ギィー…。
扉が開く音も鳴り響いた。
開いた扉の先には、黒いイスに腰掛けた一人の中年男性が座っていた。
そしてその中年男性の左右には黒ずくめの男が立っていた。
『戻ったか…玲子…』
中年男性は部屋に入ってきた橘玲子に声をかけた。
『ただいま、パパ…いえ、秋本総理』
橘玲子はそう言って中年男性=秋本総理に敬礼をした。
『戻ってきたと言うことは、無事に任務は…希来夢抹殺の任務は遂行出来たんだな?』
秋本総理は橘玲子の目を見つめながら尋ねた。