アライブ
『はい…任務は遂行し希来夢は滅びました。しかし、それと引き換えに多くの仲間が命を落としました』
橘玲子は秋本総理に報告した。
『そうか…仲間の命がな…。戦争には犠牲はつきものだ、仕方のないことだ』
秋本総理は低い声のトーンで告げた。
『つきもの?』
橘玲子は首を傾げた。
『そうだ、つきものだ。犠牲になった仲間たちの家族には、誠意としてお金を用意している』
秋本総理はそう言いながら頷いた。
『お金?それだけですか?』
橘玲子は秋本総理の言葉を聞き、一瞬眉間にシワを寄せた。
『そうだ…命に見合うモノはお金しかないだろう』
秋本総理は自信満々に告げた。