アライブ
『しばらく顔を見なかったけど、どうしたんだい?何かあったのかい?』
院長は心配そうに青年に尋ねた。
『いえ…ちょっと…えーっと…その…大学の勉強が忙しくて…』
青年はそう言いながら、ごまかすように笑った。
『そうか、医大生だもんな。勉強で忙しいのに、いつも子供たちに勉強を教えてもらってたね…悪かったね』
院長は申し訳なさそうに頭を下げた。
『いえいえ…子供たちに触れ合うことで勉強の息抜きが出来て調度良いんで…』
青年はそう言って笑顔を見せた。
『立ち話もなんだ…イスに座ってくれ』
院長は青年にイスを進めた。